葉山で自転車移動中に立ち寄ると、いつも長々居座ってしまうお店があります。
最近はアウトドア料理を始める人が増えたこともあり、機能や利点が再認識されたきた「鉄鍋」をはじめ、プロの目による厳選された調理器具を扱っている「COOK&DINE HAYAMA」です。
20年以上前からダッチオーブンで作る料理の美味しさに着目し、オンライン販売を始めた店主さんが、2012年に葉山でお店をオープン。
「優れた道具で美味しい料理と豊かなライフスタイルを」という思いをこめ、「鉄鍋伝道師」として良質な商品の開発、販売、それらの道具を用いた講習会を展開しています。
広い店内は見るだけでも愉しい調理器具や料理・テーブル回りの小物、アウトドアでも活躍するアイテムがズラリと並んでいます。
最強に使いやすい、理想の鉄のフライパンとして考え抜かれたオリジナル商品「AOM」をはじめ、ダッチオーブン、グリルパン、スキレットなどの鍋類は、それぞれの特徴とサイズの豊富さから、いろいろな料理を思い浮かべては欲しくなってしまいます。
新たに開発された「TEKKIN-PAN」シリーズは、他に類を見ない、鉄筋をハンドルに用いた3.2mm厚さの打出し鍋(鉄板を重ねて叩き上げて成型していく鍋)です。これまでのフライパンよりもさらに厚手でかなりの重さがあります。ワイルドでかっこいいです。焚火、炭火料理でも楽々、じわじわゆっくりと食材に火が入って、美味しい焼き物料理となるでしょう。
家庭で多く使われているアルミ製フッ素樹脂加工のフライパンは、火にかけるとすぐに高温になり、食材を入れると温度が下がりやすい。比べて鉄のフライパンは「熱しづらく冷めづらい」。瞬間的に熱くならずにゆっくり温まっていき、その後は温度が保たれて下がりにくくなります。焦げたり焼きムラが出にくく、中までしっかりと火が通り美味しくできあがります。
充分に予熱をして、均一にじっくりと熱を入れていく鉄鍋による調理は、その美味しい料理の仕上がりを一度味わえば、少し余裕を持つだけのことで豊かな料理時間に変わるように感じます。
フッ素樹脂フライパンは使い捨ててしまいますが、一生ものの鍋を大切に使っていくライフスタイルに移行することで、料理は美味しく仕上がり、毎日お鍋からの鉄分もとれて良いことずくめです。
店内奥にはさまざまな文様の「鉄瓶」が美術品のように美しく並んでいました。
実際に鉄瓶で沸かした水道水をいただいてびっくり!角がとれてなんてまろやか!
お水を沸かすだけでも、道具でこんなにも味が違うんですね。この白湯でお茶やコーヒーを煎れると、ずいぶん味わいが違ってくるのではないでしょうか。
お店のスタッフさんは、道具選びのアドバイス、料理法などを丁寧に教えてくれます。
薪ストーブも扱っているので、店内は薪が燃えていて温かく、コテージの部屋のような眺めです。
毎日の生活がちょっと愉しくなる道具に出会えるとうれしいですね♪
COOK&DINE HAYAMA
〒240-0112
神奈川県三浦郡葉山町堀内563
☆「COOK&DINE HAYAMA」の詳細はこちら
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