受験シーズンの真っ只中です。
ただでさえ最も寒さが厳しい季節、さらにこの社会状況の中、学生さんたちは体調管理も気疲れもたいへんなことと思います。
学問の神様「菅原道真公」を祀った神社が鎌倉にもあるのをご存じですか?
福岡の太宰府天満宮が有名ですが、京都の北野天満宮とともに、三古天神社と称される「荏柄(えがら)天神社」をご紹介します。
源頼朝は鎌倉に幕府を開くにあたり、鬼門の方角を守る神としてこの神社を崇め、以後、足利、北条、豊臣、徳川の各氏によって守られ、学問の神、正直者、努力を重ねるものを助ける神様として広く信仰を集めて近世に至っています。
学生さんや親御さんが早朝から参拝に訪れ、祈願の絵馬を書いている姿が多々見られます。拝殿は、たくさんの絵馬で覆われています。
境内には珍しい2つの筆塚があります。
一つは、かっぱの漫画を描いた清水崑氏の絵筆が納められている「かっぱ筆塚」。碑には川端康成による題字が刻まれています。
少し上がったところには鎌倉の漫画家、故・横山隆一氏を筆頭とした漫画家たちにより建立された「絵筆塚」があります。大きな筆の形状の碑は、漫画家154名が描いたかっぱのレリーフがぐるりと全面に飾られています。
絵筆塚から振り返ると、眼前に広がる周囲の山の木々と、国の重要文化財でもある朱色の拝殿がなんとも美しく、この場所に来て良かった、と思わせてくれます。
二階堂の地の山々と神社の空気、ここに参拝に訪れたことで、学生さんたちの日々の緊張と疲れ、気負いが少しでもほぐれることを願っています。
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