
735styleの活動
逗子海岸をメインに活動する、地元サーファーを中心としたボランティア団体「735(なみこ)style」は、自然海岸の美化と綺麗な水の循環を目指し、未来の世代に美しい自然環境を遺せるようにとの想いから、2017年1月に発足しました。
この735styleの活動は、毎月第一日曜日の7:35に集まり、海岸はもとより、浪子不動周辺の134号線沿いの道路、さらには国道下の岩場一帯に、海から大量に漂着するゴミを集めるビーチクリーン活動からスタートしました。
地元のサーファーやマリンスポーツ愛好家が集まり、近年では市の内外を越えて家族や仲間と参加する方など、毎回多くの人が参加、協力しています。
2025年現在では「ビーチクリーン」をはじめ、海の生態系を守る「磯焼け対策」や「海難救助訓練」を、年間を通して実施しています。
735stylの「磯焼け対策」



近年全国的に被害が拡大し深刻な状況の「磯焼け」。「磯焼け」とは、沿岸の岩礁域等で海藻が繁茂する藻場が、本来の海藻の季節的な変化や多少の経年変化の範囲を越えて、海藻の著しい減少・消失状態が続き海藻が繁茂しなくなる現象です。
この磯焼けの原因の一つである、海藻を食べ尽くし大繁殖をしている”ムラサキウニ”の採捕と生態状況の調査を地元漁協組合と協力して行い、藻場の再生に取り組んでいます。
「磯焼け対策」のウニ駆除イベントは令和3年~6年の4年間に12回実施され、大人も子どもも楽しみながら岩場の磯でウニ捕りを体験し、これまでに2,000人以上が参加、累計約6トンのウニが採捕されています。
このウニ捕りのイベントと並行して年に数回、神奈川県水産技術センターの指導の下、観測を行いウニの生息密度を推定、ウニ採捕の効果を算定しています。(下記資料①~④参照)
令和6年の段階で生息密度は5~10個/㎡と推定、この個数を増やさないためには定期的なイベントの開催が必要と考えられます。さらに、海藻が生えるようになるためのウニ密度は3~5個/㎡が望ましく、この活動を継続することで、海藻が自生可能になると期待されています。
生命の循環・採捕したウニを堆肥に
イベントでたくさん採捕したウニは、開いてみると身が乏しく食用にはなりません。そのため、葉山町「石井ファーム」の全面協力のもと、堆肥化をして農業、家庭菜園用堆肥として再利用をしています。
海の豊富なミネラルを含んだウニにより、カルシウムやマグネシウムなど有機物をたっぷり含んだ肥料に生まれ変わっています。このウニ堆肥は、735styleのイベントの際に販売をしています。


2023年にはテレビ番組「海と日本プロジェクト」で、2回にわたり735styleの活動が放送されました。活動の趣旨がわかりやすい番組になっていますので、ぜひご覧ください。
「海と日本プロジェクト」YouTube動画
地球に愛の手を・磯焼け対策にご参加ください!
「磯焼け対策」は、ウニを捕りやすいよう、潮位の低い日時に設定しています。
普段はなかなか降りることのない岩場で、ウニの生態や磯の生き物を実際に見ることができ、お子さまにも楽しく貴重な体験になります。どなたでも参加できますので、ぜひご参加ください。みんなで海を守り、次世代につなぎましょう!
2025年度の活動予定日は下記の通りです。
2025年度 735スタイル「磯焼け対策」実施予定
- 4月29日(火・祝)10:30
- 5月31日(土)12:00
- 6月14日(土)11:30
- 7月12日(土)10:30
- 8月9日(土)10:00
※時間は集合時間です。
※磯焼け対策は、ウニを捕りやすいよう、潮位の低い日時に設定しています。
- 集合場所
逗子海岸駐車場(ロードオアシス)内「808cafe10R」外デッキ。 - 持ち物
採取したウニを入れるバケツ、カゴ等。(トングやイソガネは貸し出しがあります。) - 服装
濡れてもよい、底がしっかりした滑りにくいシューズでお越しください。
※「磯焼け対策」は、漁協組合、各関係団体の許可、協力の下に行っています。個人での採取や駆除は罰則の対象となるおそれがありますのでお止めください。
※参加中の怪我や事故については、735styleでは一切の責任を負いかねますことをご承知おきください。
☆詳細はイベントページをご確認ください。

磯焼け対策イベントのお知らせや、735styleの活動はInstagramで発信しています。
ぜひお気軽にご参加ください。
ビーチクリーン、磯焼け対策、海難救助訓練などの活動はどなたでも参加できます。
日程や詳細はInstagramに随時アップしていますので、ぜひご参加ください。お子さまもご一緒に参加できます。
https://www.735style.org/