夏真っ盛りです。
今年は早かった梅雨明け以降、南寄りの風が吹く日が多く海水温も上がり、それとともにクラゲやプランクトンもビーチに流れてきます。中には猛毒のクラゲも混じり、テレビやラジオで話題になっているのを見聞きしていると思います。
今回は、そんな猛毒のクラゲから身を守るUVクリームをご紹介します。
湘南エリアでよく遭遇する「痛い」海中生物は、アンドンクラゲ、アカクラゲ、7月初旬に大量発生してニュースでも取り上げられたカツオノエボシ、チクッと刺す通称「チンクイ」と呼ばれるエビやカニの幼生などです。「チンクイ」はごく小さいプランクトンなので、水着の中にも入って刺されてしまうことがあります。刺されると痛痒く、赤い虫刺され跡のようになります。
それからとても怖いアカエイもいます。意外に浅い海底にいることがありますので、万が一踏んだり刺されたりしたら、海水浴場開設期間でしたらば、すぐに監視所の救護室で手当を受けましょう。
☆日本ライフセービング協会
日本で被害にあいやすい代表的なクラゲ
南風が吹いた日は、少しでも防御になれば、とクラゲ除けクリームをよく使います。
今年は、数年前から話題になっていた「JELLYS GUARD」というクリームを使ってみました。
この製品は愛媛県の県立長浜高校という、校内に15種類2000匹もの生物を飼育する高校の「水族館部」の学生の研究によって開発されたクリームです。
県立長浜高校水族館部のこの製品の開発について、以下、「JELLYS GUARD」商品説明の資料を参照してご紹介します。
クラゲの毒については、世界中の研究者が毒素の特定に挑戦するも、まだ解明されていませんでした。そこで毒針の発射を抑制することに着目しました。
「(イソギンチャクと共生している)カクレクマノミは、なぜイソギンチャクに刺されないのか?」という疑問からスタートし、研究の末、カクレクマノミの体表粘液に海水の10倍濃度のマグネシウムが含まれており、その粘液によってイソギンチャクから「敵」と認識されないということが判明されました。
イソギンチャクやクラゲの触手には毒針があり、「外部刺激」で刺胞細胞が反応し発射されます。この「外部刺激」にマグネシウムイオンとカルシウムイオンが関係しており、「JELLYS GUARD」はマグネシウムイオンとカルシウムイオンを特定の割合で配合することで、クラゲの刺激発射を抑制し、体が触れた際に刺される危険性を軽減できるクリームとして完成しました。
この刺胞動物(イソギンチャク類・クラゲ類など)の毒針を発射するメカニズム、「刺胞細胞発射のメカニズム」についての研究をした県立長浜高校水族館部の研究班「チームニモ」は、日本学生科学賞の最高賞である「内閣総理大臣賞」に輝きました。その後、国際的な学生科学賞でも評価、受賞されています。
昭和時代、長浜高校の隣に「長浜水族館」という四国初の水族館があったそうです。老朽化で閉館となり、その思いを引き継ぎ、町の活性化、海と川を活用した教育を行うために、日本初の高校内水族館として平成11年に誕生したそうです。
高校生が生物に愛情を持って育て、研究心、探究心から商品を作り出すなんて、頼もしくてすばらしいですね。先輩から後輩へ代々受け継がれてきた研究課題だそうです。
2021年にはSPF50の日焼け止め効果もあるクラゲ予防UVクリーム商品が新たに発売されました。海洋環境に配慮して作られ、サンゴに悪影響があるといわれる紫外線吸収剤や保存料を配合していない、海にやさしい製品です
「JELLYS GUARD SUN SCREEN」は、逗子・葉山WEB公式オンラインショップでも扱うことにしました。こちらから購入できます。
☆逗子・葉山WEB公式オンラインショップ
SHOP! ZUSHI-HAYAMA
クラゲ除け効果のある日焼け止めクリームというともう一つ、マリンスポーツ愛好者にはおなじみの「SAFE SEA」シリーズがあります。こちらも長年愛用しています。
海岸に来てから「クラゲ除けがほしい!」と思ったら、逗子海岸ではこちらに売っていますよ。お子さまの海水浴の時におすすめです。
マリンスポーツや海遊びに便利なアイテムもいろいろ揃っています。
☆「CB SURFERS」逗子海岸 西浜(134号沿い鎌倉寄り)
正しい知識と予防で、楽しく海で遊びましょう♪
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