海と山に囲まれ、多様な文化や人々が交差する逗子を舞台に、市民有志によって始まった逗子アートフェスティバル(ZAF)。14回目となる2026年度のテーマは「はじまりの未来、はじまりの場。」
3年に一度の特別開催年となる ZAF2026では、歴史的建造物・旧本多邸をメイン会場に、逗子市街エリアや沼間エリアの路地など街全体を舞台とした多彩なプログラムを展開。国内外のアーティストによる展覧会をはじめ、池子の森の音楽祭、市民参加型プロジェクトなどを実施します。
ZAF2026は、芸術文化を通じて多様な人々が出会い、学び合い、共に育つ「共育」の場をまち全体にひらくことを目指しています。自然・歴史・生活文化が重なり合う逗子の地域性を生かし、参加型・体験型の芸術活動を通じて、地域コミュニティの形成や担い手育成、地域文化の発信につなげていきます。
テーマは 「はじまりの未来、はじまりの場。」
「ZAF2026」では、新たに総合プロデューサー・ディレクターに墨屋宏明氏を迎え、「はじまりの未来、はじまりの場。」をテーマに開催します。過去から現在、未来へと連なっていく無数の「はじまり」が、この場所で新たな対話や表現を生み出していくことをコンセ プトとしています。
未来と過去は切り離されたものではなく、「いま・ここ」に存在する流れの中にあります。この考え方には、逗子在住の写真家・森山大道氏の言葉「過去はいつも新しく、未来は常に懐かしい。」への共感も込められています。また、テーマの着想には、建築家・思想家 R. バックミンスター・フラーによる『テトラスクロール』の思想があります。生命や物理の起源ともされる「三角形」の構造を手がかりに、多様な人々や文化が交わりながら未来を形づくっていく姿を重ねています。
キービジュアルのアートディレクションは山田悠太朗氏が担当。三角形のエレメントを象徴的に用いながら、海と街、文化が交差する逗子を舞台に、人や表現が有機的につながり広がっていくZAF2026の世界観を表現しています。
主要会場
1. 旧本多邸
ZAF2026では、地域の歴史的建造物・旧本多邸をメイン会場に、逗子の街全体を舞台とした多層的なアートプログラムを展開します。駅に降り立った瞬間から日常の風景のなかにアートが溶け込み、新たな対話を生み出す主要プログラムをご紹介します。
登録有形文化財であり、久米設計により保存・改修された歴史的名建築「旧本多邸」をメイン会場として活用します。邸内では、R. バックミンスター・フラーの大型石版画絵本『テトラス クロール』を始め、国内外で活躍する複数のアーティストによる、空間と歴史に呼応した特別な展示を展開。また日替わりのカルチャーイベントなど、毎日通いたくなる「場」を創出します。
※【特別展示】R. バックミンスター・フラー『テトラスクロール』
20世紀を代表する建築家・思想家のフラーが遺した、宇宙や生命の真理を紐解く大型石版画絵本『テトラスクロール』。ZAF2026のテーマやキービジュアルを象徴するこの重要な作品を、P3 art and environment (代表:芹沢高志氏) の展示協力のもと、メイン会場の旧本多邸にて特別公開します。また、次の世代のこどもたちや学生が、テトラスクロールをテーマにした朗読や映像制作を行い、市民参加型のインスタレーションを制作発表する予定です。
旧本多邸
写真撮影:小野寺宗貴
Installation view at P3 art and environment, 1989, photo:Yoshihiro Hagiwara
2. 逗子市街エリア・蘆花記念公園
逗子アートフェスティバルの主要会場は、逗子市街エリアから蘆花記念公園まで広がります。逗子市立図書館や逗子文化プラザホール、逗子海岸からほど近い路地にある CINEMA AMIGO、蘆花記念公園休憩所など、商店街や路地の日常風景を会場に、文化・生活・コミュニティが交差する逗子ならではの場を感じることができます。
3. 池子の森自然公園
豊かな自然に囲まれた池子の森自然公園では、逗子を代表する9回目となる音楽祭「池子の森の音楽祭」を10月24 日(土)、25 日(日)の2日間開催。逗子が誇る池子の豊かな森の自然と多様なジャンルのア ーティストによるライブパフォーマンス、こだわりのフード・ワークショップが集結します。
4. 沼間エリア
逗子市沼間地区の古民家、日常の空間を舞台に展開される、地域密着型のプログラム。アーティストの作品展示だけでなく、地域住民とのあたたかな交流や、街の歴史・生活の息遣いを感じられるワークショップなどが行われます。
☆参加アーティスト、最新情報は公式ホームページをご覧下さい。
市民参加型プロジェクト「ZAF まなびば」
ZAF2026では、本開催に先駆けて、市民が主役となるまちづくり実践プロジェクト「ZAFまなびば」をスタートします。アートを「みる」だけでなく「つくる」側へと視点を移し、参加者一人ひとりの「やってみたい」という思いをまちの未来へと繋げる、ZAF ならではの特別なプロジェクト。本プロジェクトでは、市民とアーティスト、地域がクロスオーバーする実践的な場を提供します。映像制作、朗読、能講 座といった多彩な学びのプログラムをはじめ、アートフェスティバルを共に創り上げるボランティア活動まで、世代や立場を超えて多様な企画を市内各所で順次展開していきます。
<プログラム>
- 映画プロデューサーから学ぶ映像講座
- 《テトラスクロール》朗読プロジェクト(仮)
- 墨による現代表現「天と地のための生き方」
- 能楽を知ってみよう
- 海辺の読書会
☆「ZAFまなびば」プログラム(6月〜9月)の詳細と予約はこちら








