ジビレ・ベルゲマン
《アネッテとアンゲラ、ルストガルテン、ベルリン》1982年
© Estate Sibylle Bergemann. Courtesy Loock Galerie, Berlin
第二次世界大戦後、東西の国家に分断されたドイツ。1990年の再統一によって消滅したドイツ民主共和国(東ドイツ)で女性が写真家としてキャリアを形成し、自身の芸術表現としても優れた作品を手がけたことは、ドイツ写真史において近年まで見過ごされてきました。ベルリンの現代美術コレクターであるスヴェン・ヘアマン氏のヴィンテージ・プリント・コレクションを中心に、当時、あるいは現在も重要な作家として活動する15人の女性写真家を紹介する本展は、かつて存在した国で社会と日常の光景に注がれた繊細な視線と確かな技術に注目し、それらの作品が果たした役割を考えるものです。
展覧会の見どころ
1. 旧東ドイツ時代の写真から、再統一後の近作、最新映像作品も紹介
日本でのドイツ現代写真の紹介は、これまでデュッセルドルフ美術アカデミーで写真を教えたベルント・ベッヒャーと、ベッヒャー教室出身のアンドレアス・グルスキー、トーマス・ルフ、トーマス・シュトルートなど旧西ドイツの写真家が主流でした。本展では、ライプツィヒの美術大学で修業した写真家たちを中心に、現在も主要な作家として活躍する写真家を取り上げ、近作映像や東ドイツ時代の刊行物などの参考作品・資料も含めて、多様な実践を紹介します。
2. 日本で初めて紹介される個人コレクション
国際的なアーティストが倉庫やスタジオを構える旧東ベルリン、シュプレー河畔の元工場を拠点とするラインベックハレン財団は、現代美術コレクターのスヴェン・ヘアマン氏所蔵による旧東ドイツの女性写真家のヴィンテージ・プリントを管理し、展示活動を行っています。これらを初めて日本で公開する貴重な機会です。
クリスティアーネ・アイスラー《ハイケ》1982年
© Christiane Eisler. Courtesy Loock Galerie, Berlin
マーギット・エムリッヒ《無題、プラハ》1969年
© Margit Emmrich. Courtesy Loock Galerie, Berlin
ジビレ・ベルゲマン《記念碑、ベルリン、1986年2月》198
© Estate Sibylle Bergemann. Courtesy Loock Galerie, Berlin
出品作家
ティーナ・バーラ Tina Bara (1962~) / クリスティーネ・ベッカー Christine Becker (1956~)/ ジビレ・ベルゲマン Sibylle Bergemann (1941~2010))/ クリスティアーネ・アイスラー Christiane Eisler (1958~)/ マーギット・エムリッヒ Margit Emmrich(1949~) / エーファ・マーン Eva Mahn (1947~)/ ウーテ・マーラー Ute Mahler (1949~)/ エリザベート・マインケ Elisabeth Meinke (1937~2006) / ヘルガ・パリス Helga Paris (1938~2024) / エフェリン・リヒター Evelyn Richter (1920~2021))/ グンドゥラ・シュルツェ・エルドヴィ Gundula Schulze Eldowy (1954~) / マリア・ゼフツ Maria Sewcz (1960~) / ガブリエレ・シュテッツァー Gabriele Stötzer (1953~)/ ブリギッテ・フォイクト Brigitte Voigt (1934~2025)/レナーテ・ツォイン Renate Zeun (1946~)
ブリギッテ・フォイクト《兄妹》1964年
© Estate Brigitte Voigt. Courtesy Loock Galerie, Berlin
エーファ・マーン《影絵 II》1983年
© Eva Mahn. Courtesy Loock Galerie, Berlin
ウーテ・マーラー《モード写真:水中のユーリア、レーニッツ》1
© Ute Mahler. Courtesy Loock Galerie, Berlin
<同時開催>








