スリランカという国
旅とサーフィンが大好きで、これまで世界のいろいろなポイントに行きました。
なかでも3年間住んでいた常夏の国、スリランカには思い出がたくさんあります。
この国の良さを堪能しようと思ったら、少なくとも1か月以上はかかるのではと思われる魅力的な国で、ヨーロッパを中心に海外からたくさんの人が訪れています。近年は日本からもサーフィンを楽しみに行く人が増えていますので、スリランカでのサーフィンとサーフポイントについて紹介したいと思います。
スリランカは現地のシンハラ語で「光り輝く島」。国旗はライオンがサーベルを持っている姿でかっこよく、旧国名はセイロン(サンスプリクト語で「ライオンの島」)といい、「ライオンの子孫」という神話にちなんだ国名でした。(現在ライオンは生息していません)。
スリランカはインド洋に浮かぶ、北海道の0.8倍ほどの大きさの島国です。
世界地図で見ると、インド半島の右下にある涙のようなシェイプの小さな国で、2,000m級の山々、美しい海岸線、そして仏教にちなんだ世界文化遺産がたくさんあります。
☆スリランカ(Google Map)
象や水牛、孔雀など野生の動物が見られ、人口は2,000万人ほど。日本との時差は3時間30分ですが、日本ではそれほど馴染みがないのは、1983年から2009年まで内戦をしていたからでしょう。内戦が終結してからはビーチにはたくさんの人が訪れ、サーフスクールを中心にたいへん盛り上がっています。
スリランカでサーフィン!
一年を通して気温は28度前後で水も温かなスリランカ。「ヒッカドゥワ」と「アルガンベイ」が有名なサーフポイントです。
日本の冬場にあたる11月から3月までは南西部(ヒッカドゥワからミリッサ)が乾期となります。その他のシーズンは南東部の「アルガンベイ」が良い波になります。
南西部のサーフポイント
僕は1999年に初めてスリランカを訪れ、3年ほどスリランカに住んでいました。内戦が終結してからは、どこのポイントもたくさんのサーファーで賑わうようになりました。
最初に訪れたのは南西部の「ウェリガマ」という街で、スリランカで初めてサーフィンをする方にもおすすめです。
ロングボードに適した遠浅のビーチブレイク(海底が砂で形成されているサーフポイント)でたくさんのサーフスクールがあります。
さらに車で20分圏内に「ミディガマ」や「ミリッサ」といった、リーフ(海底が岩や珊瑚礁で形成されている)のポイントブレイクが7ヵ所以上点在します。
「ミリッサ」は今ではすっかり有名ですが、僕が居た頃には人もまばらの穴場のポイントで貸切で楽しめたものでした。今では椰子の木が並ぶ美しい湾として人気で、宿泊施設もたくさんあります。
「ミディガマ」は沖に突き出たリーフに沿うようにレフトの波がブレイク(波が崩れる)するポイントです。波質はイージーで、レギュラー(ボードに立ったときに左足が前にくる スタンス=ライトハンド)の人はバックハンド(波のフェイスが背中側になる方向に進んでいく)の練習にはうってつけのポイントです。
さらに北上すると、有名な「ヒッカドゥワ」という街があります。ここは1960年代頃からたくさんのサーファーや観光客が来ていた場所で、ホテルやゲストハウスが多くあり、夜になるとパーティなども盛んにおこなわれています。
ヒッカドゥワにはサーフポイントも3ヵ所あり、サーファーの受け入れ態勢もばっちりです。かつてはJPSA(日本プロサーフィン連盟)の大会もおこなわれていました。サーフィンは初級者から上級者まで楽しめます。
南東部のサーフポイント
南西部が雨期となる5月~9月の時期は、南東部にある「アルガンベイ」エリアがシーズンとなります。コロンボ空港から車で7~8時間と距離はありますが、サーフィンのメッカとしてたくさんの旅行者が訪れるエリアです。
アルガンベイはYala National Park(ヤーラナショナルパーク)に隣接していて、サーフポイントの近くに野生のゾウや、稀にワニが出現したりするなかなかワイルドな場所でもあります。
ポイントは7ヵ所ほどあり、すべてがライトハンダーの200mほど乗れる超ロングライドポイントです。中級者以上の方であれば足がパンパンになるほど楽しいサーフィンができると思います。
ほかにも「ベビーポイント」という初心者によいポイントもあり、ここではサーフレッスンもおこなっています。
以上がスリランカで初めてサーフィンをする方へおすすめする主なサーフポイントです。
僕が住んでいた時は内戦下で、アルガンベイエリアも一般には解放されていませんでした。アルガンベイよりさらに北のエリアにもたくさんのサーフポイントがあると思いますが、当時はなんの情報もなく人知れずパーフェクトウェイブがひっそりとブレイクしていたに違いありません。
スリランカで初めてのサーフショップを作ったときからの仲間たちが、その後、地元の子供達のためにサーフコンペを運営してきたのですが、その功績が認められ、今では国のスポーツ省が認定するサーフィン協会も発足しました。
これからもサーフィン文化、産業は発展していくことでしょう。
サーフィン以外のスリランカの魅力についても、また次回、書いてみたいと思います。
☆外務省 スリランカ広域情報
趣味:サーフィン、スキー、旅、 釣りなど、自然のフィールドで楽しんでいます。
コラム「深雪の世界を楽しもう!」
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