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生誕100年 朝倉摂
Setsu Asakura: A Centennial Retrospective
画家・舞台美術家として活躍した朝倉摂(1922–2014)の全貌に迫る、はじめての本格的な回顧展です。彫刻家・朝倉文夫(1883–1964)の長女として東京・谷中に生まれた朝倉は、17歳のときから日本画家・伊東深水に学び、モダンな人物像を洗練された色彩感覚で描き出し、若くしてその才能を認められました。
戦後は新制作協会に所属し、パブロ・ピカソやベン・シャーンなど海外作家の研究を通して、新しい絵画表現を模索します。炭鉱や漁村の労働者に取材を重ね、60年安保闘争などの社会問題に取り組む中で、演劇やデザインなど多様なジャンルの芸術家との共同制作に可能性を見出し、60年代半ば以降は舞台美術へと活動の比重を移しました。
本展では、これまでほとんど知られていなかった絵画作品40点余りと素描に加え、舞台美術の模型やデザイン画、資料、絵本原画を含む計約200点を展示し、その多彩な魅力を紹介します。
朝倉摂(あさくら・せつ) 略歴
1922(大正11)年7月16日、彫刻家・朝倉文夫の長女として東京都・谷中に生まれる。
3歳下の妹に彫刻家・朝倉響子。
17歳から伊東深水に日本画を学び、1941(昭和16)年、第4回新文展に《小憩》が初入選。同年より福田豊四郎や吉岡堅二らによる在野の新美術人協会に参加し、その流れから戦後は創造美術、のちに新制作協会に出品した。1953年、《働く人》で第3回上村松園賞を受賞。小説や絵本の挿絵にも取り組み、1972年、大佛次郎作『スイッチョねこ』で講談社出版文化賞絵本賞を受賞する。
1940年代末から舞台美術を手がけ始め、1970年にはロックフェラー財団の招聘によりニューヨークで舞台美術を学ぶ。
1980年第7回テアトロ演劇賞、1989年朝日賞受賞。
2006年、文化功労者。2014年、91歳で死去。
朝倉摂 ポートレート 1950年
《裸婦C》1950年 顔料、紙
神奈川県立近代美術館蔵
《黒人歌手ポール・ロブソン》1959年 顔料、紙
東京国立近代美術館蔵
※前期(4/16㈯~5/15日㈰)のみ展示
「ハムレット」舞台写真(演出:蜷川幸雄)1978年
『スイッチョねこ』原画(作:大佛次郎)1971年
アクリル絵具、イラストボード
大佛次郎記念館蔵
■詳しくは神奈川県立近代美術館 葉山公式ウェブサイトをご覧ください。
同時開催コレクション展「手跡(てあと)をたどる 特集:中尾誠」
開催日 | 2022年4月16日(土) 〜 2022年6月12日(日) |
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会場 | 神奈川県立近代美術館 葉山 展示室1-3a、4 |
料金 | 一般 1,200円 20歳未満・学生 1,050円 65歳以上 600円 高校生 100円 ※中学生以下と障害者手帳等をお持ちの方(および介助者原則1名)は無料です。 ※「生誕100年 朝倉摂」展の観覧券で、同日に限りコレクション展「手跡(てあと)をたどる 特集:中尾誠」をご覧いただけます。 ※ファミリー・コミュニケーションの日(毎月第1日曜日:5月1日、6月5日)は、18歳未満のお子様連れのご家族は割引料金(65歳以上の方を除く)でご覧いただけます。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、同日の会話を楽しむ日「オープン・コミュニケーション・デー」は中止いたします。 ※その他の割引につきましてはお問い合わせください。 ※最新情報とご来館に際してのお願いは美術館ウェブサイト等にてご確認ください。 |
開館時間 | 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
休館日 | 月曜日 |
住所 | 〒240-0111 神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1 |
お問い合わせ | 046-875-2800 |
主催 | 神奈川県立近代美術館、東京新聞 |
助成 | 公益財団法人 ポーラ美術振興財団 |