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    ~神奈川県立近代美術館 葉山~
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「矢萩喜從郎 新しく世界に関与する方法」展 2021年11月27日より
~神奈川県立近代美術館 葉山~

矢萩喜從郎 新しく世界に関与する方法
Kijuro Yahagi: New Ways of Meeting the World

アート、建築、評論など、多面的な活動で知られる矢萩喜從郎(1952– )。1980年代より革新的なデザインの仕事で国際的に評価を確立し、眼振(眼球振盪[しんとう]:眼球が常に・微小に・無意識に動くこと)という現象から導かれた独自の造形概念で多様なジャンルの表現を展開してきました。本展では、400点を超える作品・資料によって、約35年にわたる矢萩の思索と活動の軌跡をたどります。

矢萩喜從郎(やはぎ・きじゅうろう)プロフィール

1952年山形県生まれ。グラフィックデザイン、コンセプチュアル・アート、写真、彫刻、建築、家具、サインデザイン、出版等を行う。
著書に『平面 空間 身体』(誠文堂新光社/2000)、『多中心の思考』(誠文堂新光社/2001)、『空間 建築 身体』(エクスナレッジ/2004)、『建築 触媒 身体』(エクスナレッジ/2006)、『視触 多中心・多視点の思考』(左右社/2014)ほか多数。ワルシャワ国際ポスタービエンナーレ特別賞および金賞、原弘賞、講談社出版文化賞ブックデザイン賞、勝見勝賞ほか受賞多数。慶應義塾大学(2003–2019)、早稲田大学(2015–2021)非常勤講師。

展覧会の見どころ

  1. 世界巡回展「HIDDEN JAPAN 自然に潜む日本」出品作品を全点初公開
    日本の風土と文化が底層で織りなされて生まれる、ざわめく現象、あるいは気配を、矢萩が独自の視点でモノクロームの世界に呼び込んだ写真集『HIDDEN JAPAN 自然に潜む日本』(1993)。国際交流基金の海外巡回展として1999年から2012年にかけて世界各地で展示されたのち、当館へ収蔵されました。世界巡回85点の全点展示は国内初となります。
  2. コンセプチュアル・アートの仕事
    矢萩の仕事で最大の特徴と言えるコンセプチュアル・アートへの挑戦。B1サイズ(728×1030mm)のポスターと同じ形式を取っていますが、この作品群はサイズが自在に拡大できることをも想定した仮の姿といえます。視覚世界への思索に満ちた仕事が本展会場を天井まで埋めつくし、圧巻の展示空間となっています。
  3. 世界初の試行、その軌跡
    ポスターとは、1枚の紙でなければいけないのか? その問いに、矢萩は誰も試したことのないデザインワークで応えてきました。薦(こも:酒樽などに巻く筵[むしろ])、異種・別寸の紙を縫合した紙面、焼鏝(やきごて)やバーナーで焦がした紙などを支持体とする斬新なポスター類のほか、展示内容のエッセンスを独自にグラフィック化した図録の仕事も紹介します。

詳しくは神奈川県立近代美術館 葉山公式ウェブサイトをご覧ください。

同時開催コレクション展「アンリ・マティスの挿絵本」

アンリ・マティス(1869–1954)のステンシルによる挿絵本『ジャズ』(1947年刊行)とリトグラフによる詩画集『シャルル・ドルレアン詩集』(1950年刊行)を展示します。マティス特有の鮮やかな色彩と平明な線描が見事に結実したこれらは、日本画家の山口蓬春が収集したものです。本展では、山口蓬春文庫として当館に収められたマティスの挿絵本の仕事を、フランスの美術雑誌『ヴェルヴ』などと共に紹介します。

コレクション展「アンリ・マティスの挿絵本」の詳細はこちら

開催日2021年11月27日(土) 〜 2022年1月30日(日)
会場神奈川県立近代美術館 葉山 展示室1–3
料金一般1,200円
20歳未満・学生1,050円
65歳以上600円
高校生100円
※中学生以下と障害者手帳等をお持ちの方(および介助者原則1名)は無料です。
※「矢萩喜從郎」展の観覧券で、同日に限りコレクション展「アンリ・マティスの挿絵本」をご覧いただけます。
※ファミリー・コミュニケーションの日(毎月第1日曜日:12月5日)は、18歳未満のお子様連れのご家族は割引料金(65歳以上の方を除く) でご覧いただけます。
開催時間午前9時30分–午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日月曜日(1月10日は除く)、12月29日–2022年1月3日
主催神奈川県立近代美術館
協力株式会社キジュウロウ・ヤハギ/株式会社フレームマン/茅ヶ崎市美術館
備考ご来館に際しての新型コロナウイルス感染拡大防止のためのお願いと最新情報は、美術館ウェブサイトをご覧ください。