アート、建築、評論など、多面的な活動で知られる矢萩喜從郎(1952– )。1980年代より革新的なデザインの仕事で国際的に評価を確立し、眼振(眼球振盪[しんとう]:眼球が常に・微小に・無意識に動くこと)という現象から導かれた独自の造形概念で多様なジャンルの表現を展開してきました。本展では、400点を超える作品・資料によって、約35年にわたる矢萩の思索と活動の軌跡をたどります。
1952年山形県生まれ。グラフィックデザイン、コンセプチュアル・アート、写真、彫刻、建築、家具、サインデザイン、出版等を行う。
著書に『平面 空間 身体』(誠文堂新光社/2000)、『多中心の思考』(誠文堂新光社/2001)、『空間 建築 身体』(エクスナレッジ/2004)、『建築 触媒 身体』(エクスナレッジ/2006)、『視触 多中心・多視点の思考』(左右社/2014)ほか多数。ワルシャワ国際ポスタービエンナーレ特別賞および金賞、原弘賞、講談社出版文化賞ブックデザイン賞、勝見勝賞ほか受賞多数。慶應義塾大学(2003–2019)、早稲田大学(2015–2021)非常勤講師。
■詳しくは神奈川県立近代美術館 葉山公式ウェブサイトをご覧ください。
同時開催コレクション展「アンリ・マティスの挿絵本」
アンリ・マティス(1869–1954)のステンシルによる挿絵本『ジャズ』(1947年刊行)とリトグラフによる詩画集『シャルル・ドルレアン詩集』(1950年刊行)を展示します。マティス特有の鮮やかな色彩と平明な線描が見事に結実したこれらは、日本画家の山口蓬春が収集したものです。本展では、山口蓬春文庫として当館に収められたマティスの挿絵本の仕事を、フランスの美術雑誌『ヴェルヴ』などと共に紹介します。
開催日 | 2021年11月27日(土) 〜 2022年1月30日(日) |
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会場 | 神奈川県立近代美術館 葉山 展示室1–3 |
料金 | 一般1,200円 20歳未満・学生1,050円 65歳以上600円 高校生100円 ※中学生以下と障害者手帳等をお持ちの方(および介助者原則1名)は無料です。 ※「矢萩喜從郎」展の観覧券で、同日に限りコレクション展「アンリ・マティスの挿絵本」をご覧いただけます。 ※ファミリー・コミュニケーションの日(毎月第1日曜日:12月5日)は、18歳未満のお子様連れのご家族は割引料金(65歳以上の方を除く) でご覧いただけます。 |
開催時間 | 午前9時30分–午後5時(入館は午後4時30分まで) |
休館日 | 月曜日(1月10日は除く)、12月29日–2022年1月3日 |
主催 | 神奈川県立近代美術館 |
協力 | 株式会社キジュウロウ・ヤハギ/株式会社フレームマン/茅ヶ崎市美術館 |
備考 | ご来館に際しての新型コロナウイルス感染拡大防止のためのお願いと最新情報は、美術館ウェブサイトをご覧ください。 |